UILIに関するFAQ(よくある質問)

Q1.UILIって何?

A1.UILIは略称です。
正式名称はフランス語で「Union Internationale des Laboratoires Indépendants」、英語名称は「International Union of Independent Laboratories」、日本語名称は「国際民間分析試験所連合」です。
フランス人の科学者ロバート・デュボイス氏の呼びかけで1960年に設立された民間分析機関の連合組織です。2007年9月には規約が改訂され、政府系分析機関も入会可能となりました。UILIは2010年に創立50周年を迎え、2011年9月16日には設立集会の行われたフランス・パリのMaison de la Chimieに於いて記念総会が執り行われました。

Q2.UILIの本部はどこにあるのですか?

A2.スペイン・マラガにあります。

Q3.UILIは何の目的で設立されたのですか?

A3.欧州内の民間分析機関の経営者を集めて連合組織体制を確立し、民間の声を各国政府機関へ届けることや、また、各国間で情報交換を行うプラットホーム的な役割を果たすことを目指して設立されました。

Q4.UILI設立当時は、どのような国の団体等が加盟していたのですか?

A4.フランス、ドイツ、ベルギー、オランダ、イタリアです。

Q5.どのような国の方々が参加しているのですか?

A5.協会加盟している国は、日本、カナダ、オランダ、スペイン、ポルトガル、ベルギー(協会会員)の7ヶ国で、その他に非協会会員としてサウジアラビア、アイルランド、ベルギー、フランス、マレーシア、トルコからの企業会員もいます。また、その役員会は、各国の民間試験所組織(協会)の代表役員と代表代理1名ずつおよび非協会の正会員代表1名で構成されています。
なお、2013年10月スペイン・バルセロナ開催の総会にて、日本の代表役員は当協会の松村徹副会長が、前任の当協会田畑名誉会長(2008年9月~2011年10月UILI会長)は名誉会員に任命されました。

Q6.UILIの加盟団体の中で、傘下にある事業所の数が最も多い団体はどこですか?

A6.当協会が最も多く、次いでCCIL(カナダ:60)、RELACRE(ポルトガル:44)、AELI(スペイン:33)、VRS(オランダ:13)になります。 注:( )内は会員数。

Q7.UILIの歴代会長は、どのような国から選出されているのですか?

A7.フランス、オランダ、イギリス、ドイツ、スペイン、アメリカ、カナダ、日本です。

Q8.UILI総会はいつ開催しているのですか?

A8.少なくとも、2年以内に1回行うことになっています。秋季役員会と同時に開催することが多いようです。なお、役員会は毎年春と秋の2回実施し、その内1回はSkype会議を行っています。

Q9.UILIの総会には誰が出席しているのですか?

A9.当協会からは、日本代表役員として松村徹副会長が、代表代理として田中正廣会長が出席しています。過去には協会の海外視察団が参加したり、東京開催の回では多くの協会会員にご参加頂きました。

Q10.UILIの総会開催場所は加盟国の持ち回りと聞いていますが、過去にどこの国で開催されたのですか?

A10.フランス、ドイツ、イギリス、ベルギー、オランダ、スペイン、アメリカ、デンマーク、日本で開催されました。2014年10月にはトルコ、2015年にはメキシコにて開催予定です。

Q11.一般会員が参加することはできるのでしょうか?

A11.総会であれば一般会員(当協会正会員の各社は、協会会員になっています)でも参加できます。

Q12.会費はあるのでしょうか?

A12.あります。
年会費は協会の会員数により異なります。当協会の場合は年間6,331ユーロです。なお非協会会員は1会員として扱われます。

会員種別 会員数 割引率 会費上限
正会員 2- 9 100% 990ユーロ
10- 29 75% 1,920ユーロ
30- 89 50% 2,970ユーロ
90-299 25% 5,280ユーロ
>300 10% 6,600ユーロ
賛助会員
(協力会員)
120ユーロ

2011年9月16日パリ会議にて承認

Q13.UILIはどのような活動をしているのですか?

A13.ISO(国際標準化機構)、ILAC(国際試験所認定協力機構)、UNIDO(国際連合工業開発機関)、EUROLAB(欧州試験所協力機構)、EOTC(欧州適合性評価機関)などの国際的な試験所認定や国際標準規格の作成に関わる団体と積極的に関わりを持って活動に取り組んでいます。
また、2005年よりUILI-ILP(Inter Laboratory Practice)国際技能試験を実施しています。

Q14.これまでUILIの活動に尽力された方にどのような方がいますか?

A15.名誉会員として、R・デュボイス氏、G・ウォルフ氏、Ph・ボダート氏、A・ヘルザ氏、W・フレゼニウム氏、D・スタンガー氏、R・ボダート氏、H・ホクスクウェンダー氏、B・オリバー・ロデス氏がおり、元UILI会長である方が多いようです。2013年10月には、当協会田畑名誉会長が名誉会員となりました。

Q15.UILIの活動の成果として、どのようなものがあるのですか?

A15.近年では、ILAC/LC(試験所委員会)やISO/CASCO(適合性評価委員会)のメンバーとして認定・認証業界への提言を行ったり国際規格の作成に参加したりしています。また一方ではUILI-ILPを実施しています。
ISO/CASCO活動においては、WG28(技能試験に関わる)とWG29(製品の認証に関わる)に参加し、それぞれISO/IEC Guide43からISO/IEC 17043への移行、ISO/IEC Guide 65からISO/IEC 17065への移行作業に参加し、現在はISO/IEC 17025の改訂参加のための手続きを行っています。UILI-ILPについては、2014年に第8回を実施中です。

Q16.UILIの活動に参加して得られた諸外国の事情には、どのようなものがありますか?

A16.各国の試験所の登録の要件、業界情報(分析項目・手法・単価・登録料等)、業界における政府系事業所の独占、分析技術者の倫理問題等が挙げられます。

Q17.UILIの活動で、直接、日環協会員が関係するものにどのようなものがありますか?

A17.ISO規格の作成および改訂情報や、UILI-ILPがあります。

Q18.UILIでは主に何を議論しているの?

A18.主に民間試験所に関わる各国および国際的な諸問題を話し合っています。
過去には分析単価と不当競争問題、分析技術者の雇用問題、試験所認定とその課題、会員各国や欧州の法規制(EU指令等)などについて議論しました。最近の主な話題はILACやISOの動き、UILI-ILPです。

Q19.今、UILIで問題になっていることは何ですか?

A19.会員増強に力を入れており、近年では会員勧誘の目的で会議の開催地を決めることもあります(ポルトガル、トルコ、メキシコ等)。また、経済不況のあおりを受けて全体的にUILI-ILPへの参加数が伸び悩んでいますが、分析項目の選び方や参加方法などを工夫して参加数増加につながるよう努力しています。

Q20.日環協がUILIの会員であるメリットは、何がありますか?

A20.加盟各国の試験所事情をはじめ、各国業界の状況がカントリーレポートにより把握できるとともに、ILAC/LC(ステークホルダー会員として)[1]、ISO/CASCO(リエゾンA会員として)[2]にUILIから代表参加者を出しており、標準化に向けてのISO等国際的な議論の場で意見を述べることができることです。またISOやILAC関係の情報を直接入手できることです。今後のグローバル化への適切な判断に役立ちます。現在、ISO/IEC17025改訂に向けた動きがあり、UILIとして改訂ワーキンググループに参加のための手続きを進めています。

[1] ILACホームページ(会員名簿)https://www.ilac.org/membersbycategory.html
[2] ISO/CASCOホームページ(会員名簿)http://www.iso.org/iso/home/about/iso_members.htm

Q21.日本の業界に何か恩恵はあるのでしょうか?

A21.まずは色々な国と協力関係を持てることです。したがって各国の分析業界の事情を知ることができます。日本の分析各社がUILIの会員との直接ビジネス交流を行うことができます。
また、ワン・ストップ・テスティングを具現化するための1つの礎となるUILI-ILPを通じて、自身の事業所の分析技術を国際的に評価できます。また、現在ISOやILACには各国より代表機関が参加していますが、UILIがメンバーであるため我々会員は1議席多くなり、発言の機会が増える利点があります。

<参考>
  • ISOへの日本代表機関:JISC(日本工業標準調査会)
  • ILACへの日本代表機関
    正会員 MRA(相互承認)締結機関 IAJapan((独)製品評価技術基盤機構-NITE-認定センター)
    JAB((公財)日本適合性認定協会)
    VLAC((株)電磁環境試験所認定センター)
    ステークホルダー会員 JLA(試験機関連絡協議会)

Q22.UILIからは、どの程度の頻度で情報が届いているのですか?

A22.ISOやILACの会議前後、UILI役員会・総会等の会議前後、UILI-ILP期間中等になると週1~2通程度のメールが届いています。その他は内容に応じて役員間でメールによる情報交換がなされています。
なお、過去の関連資料はUILIのホームページ(http://www.uili.org)の会員サイト(ユーザー登録が必要)から自由にダウンロードできます。

Q23.UILIから届いたメールのトピックスにはどのようなものがありますか?

A23.・ILACやISO/CASCOに関わる年次総会・WGの開催通知や参加報告
・UILI役員会・総会の開催通知(会議資料の提出等)
・国際技能試験に関連するやり取り
・その他各国協会役員からの情報提供や相談等があります。

Q24.UILIは今後どのような方向に進むのでしょうか?

A24.これまでのISOやILACにおける活動に加え、UILI-ILPを発展させその参加数を増やし、国際的に精度の向上を目標にしています。なお、UILI内の課題として会員増強、組織力の強化を目指しています。

(2014年8月12作成)