環境計量士概要

環境計量士業務概要

環境計量士とは、環境に関する計量の専門知識・技術を有する者に対して資格を与え、一定分野の職務を分担させることにより、計量器の自主的管理を推進し、適正な計量の実施を確保することを目的とした資格です。

環境計量士は、計量管理を職務とする者です。計量管理とは計量法第109条において「計量器の整備、計量の正確の保持、計量の方法の改善その他適正な計量の実施を確保するために必要な措置を講ずること」と定められており、主に適正計量管理事業所及び計量証明事業所において計量管理等を行っています。また、計量管理業務のほかに、都道府県知事・特定市町村長が行う定期検査等を代わりに実施することができます。

  • 環境計量士共通の主な業務
    計量証明書で環境計量士が行う業務としては、計量機器等の整備、計量の正確性の保持、計量の方法の改善(より良い分析方法などの変更)、その他に機器等の保管・検査、分析方法の決定(選定)、分析方法(操作)の指導、分析結果の確認です。
    また、計量証明書(分析・測定結果を証明する文書)の発行の中には、環境計量士の押印が義務付けられています。これらは、法的に文書化されている事項で、 実際には、この他にその事業所で環境計量士としての業務が十分果たされるような、立場に位置づけられることが重要となります。
    環境計量の技術は、日々高度化しており、新しい機器の登場、濃度関係では、新規有害化学物質に対する分析の必要性に伴い、より微量化学物質(ダイオキシン 類)の分析方法も採用・追加されています。そのため常に新しい情報に目を向け、技術の向上、関係法令の理解にも努力することが求められます。
  • 環境計量士(騒音・振動)
    音圧レベル及び振動加速度レベルの計量及び計量管理に係わる職務を担当します。騒音ではプレス、送風機等の騒音源を有する工場、建設工事、道路(自動車)、鉄道、航空機の騒音をはじめ、一般環境等の騒音を測定します。
    振動ではプレス、鍛造機等の振動源を有する工場、建設工事、道路(自動車)、鉄道等の人体への影響を評価するための振動を測定します。
  • 環境計量士(濃度)
    濃度の計量及び計量管理に係わる職務を担当します。大気では、工場から排出されるばい煙や環境大気中の有害物質、悪臭物質等の測定します。
    水質・土壌では、工場・生活排水などによる汚濁物質排出状況、河川・湖沼・海域の汚濁状況や有害物質の不適切な処理による工場跡地等土壌汚染状況を測定します。
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